月別: 2025年5月

  • 2024年度(令和6年度) 第2回研修会 報告

    2024年度(令和6年度) 第2回研修会 報告

     介護福祉士養成大学連絡協議会 2024年度 第2回研修会を2025年3月18日に「若年性認知症支援『桃山なごみ会』の取り組み」をテーマに実施しました。桃山学院大学 教授 杉原久仁子先生から、2011年から大学で始めた認知症支援。学生や地域の専門職と連携しながら当事者や家族に寄り添う、そのユニークな活動が紹介されました。

    若年性認知症支援「桃山なごみ会」の取り組み
    講師:桃山学院大学 教授 杉原 久仁子 氏
    日時:2025年3月18日(火)18:00~19:30(オンライン)

    2025年3月18日にオンラインにて、桃山なごみ会の取り組みの報告をさせていただきました。受講者は約40名でした。当日の司会進行は、本学教員の川井、報告は同じく本学教員の杉原が担当しました。
    桃山なごみ会とは、本学で2011年から開催している、若年性認知症の本人と家族の会です。偶数月の第3土曜日の午後、若年性認知症の本人、家族、学生、地域の専門職が集まり、活動をしています。
    研修会では、桃山なごみ会の活動の成り立ち、活動の中での学生の成長、地域の専門職との協働などを報告しました。14年間定期的に開催し続けたことで、地域の社会資源の一つにも位置付けられ、参加者の広がりにもつながってきました。
    認知症基本法が施行され、「新しい認知症観」に立った社会の創生が求められる今後において、学生が地域で認知症の人たちと活動をする経験は基調な学びだといえます。

  • 2024年度(令和6年度) 第1回研修会 報告

    2024年度(令和6年度) 第1回研修会 報告

     介護福祉士養成大学連絡協議会 2024年度 第1回研修会を2025年2月6日に「介護福祉士養成30年の振り返りを通して考える、大学で介護福祉士を養成する意義と課題」をテーマに実施しました。講師は、同朋大学社会福祉学部准教授の牛田篤先生で、介護福祉士養成の30年の軌跡を丁寧に分析され、大学で介護福祉士養成をする意義についてお話くださいました。その後、グループに分かれて意見交換をしました。アンケートの結果を報告します。

    介護福祉士養成30年の振り返りを通して考える、大学で介護福祉士を養成する意義と課題
    日時:令和7年2月6日(水)18:00~20:00
    第一部:18:00~19:00講演 講師 同朋大学社会福祉学部准教授 牛田篤氏
    第二部:19:00~20:00意見交換
    参加者:21名 アンケート回答者 8名

    1. 第1部の講演会についてお伺いいたします。

    2. 特に印象に残った内容、ご意見等があれば、ご記入ください。

    ・今回のテーマのような内容は、日常的に触れる機会がありません。大学連絡協議会でこそ意見交換できる内容だと思います。貴重な学びの機会をありがとうございました。
    ・とても分かりやすい説明でした。ありがとうございます。
    ・いずれ博士課程に進みたいと考えておりますので、一部とはいえどのような論旨で博士論文が構成されているのかを知る貴重な機会となりました。
    ・やはり介護福祉士を養成していくには、単に技術伝達だけではなく、知識も含めて包括的な学びをしていくことが重要であると感じました。

    3. 意見交換会の満足度をお聞かせください。

    4. 特に印象に残った内容、ご意見等があれば、ご記入ください。

    ・直接、皆様のお話を聴かせて頂き、力になりました。
    ・留学生で大変な思いをされている先生のお話をお聞きしました。解決策を検討できると良いと思いました。
    ・他大学の先生方と意見交換ができる時間があり、とても良かったです。
    ・ビックネームの先生方とのグループはとても緊張しました。2年制課程、または働きながらでも取得できる「介護福祉士」の国家資格を4年制大学で取得する意義・意味・魅力・利点などをいかに広報・宣伝し、認知してもらうかを改めて考える機会となりました。良い意味で養成施設ルートや実務経験ルートの「差別化」を図り、「4年制大学」への進学を検討してもらえるように頑張りたいと思います。
    ・グループ2では、中学生に関する意見が出ました。全国的にも留学生を技能実習、EPAなど介護実践者として育成するような風潮であることと、その教育がかなり難しいことを理解しました。単に収入確保のために留学生を入学させるのではなく、留学生が介護のリーダーとして活躍するための教育についても検討する必要があると感じました。

    5. 研修全般についてお伺いいたします。ご意見、感想があればご記入ください。

    ・ありがとうございました。
    ・準備等、ありがとうございました。
    ・ブレイクアウトルームでの会話は盛り上がりますので、時間を忘れがちになります。終了のタイマー表示をお願いいたします。
    ・お忙しい中、テーマの検討や運営をして頂き、ありがとうございました。グループディスカッションは非常に有益な研修方法の一つと思います。

    6. 今後、希望するテーマや企画があればご記入ください。

    ・2点あります。
    ①卒業生との共同研究の実践(現状)、工夫や課題について、取り組まれている大学があったら、お話を聴かせていただきたいです。
    ②研究は、自立・自律的に取り組まなければなりませんが、研究時間の確保、科研費申請や外部資金獲得等の取り組みについて、お知恵をおかりしたいです。(特に、助教や講師の先生から)。
    ・文部科学省(大学教育)から見た介護福祉教育について、以前、端的にレクチャーしてもいましたが、もう少し話を聞きたい面もあります。あとは、介護福祉教育の独自性や志願者をどのように確保しているのかも、情報交換できると良いと思いました。

  • 2025年4月25日 厚生労働省を訪問し、「介護教員講習会」について(要望)を提出しました。

    2025年4月25日 厚生労働省 社会・援護局 福祉基盤課 福祉人材確保対策室訪問報告
    日付
    2025年4月25日(金)

    訪問者
    本会 宮内 寿彦(会長)
       山口 由美(事務局長)

    応対者
    厚生労働省 社会・援護局 福祉基盤課福祉人材確保対策室 室長 吉田 昌司 氏

    概要
     本会から、厚生労働省社会・援護局福祉基盤課長あての要望書「「介護教員講習会」について(要望)」を提出しました。背景にあることがらや現状を説明のうえで手交しました。

     内容は、①「四年制大学において教育に関する科目を履修のうえ卒業し、介護福祉士国家資格を取得した者」は、介護福祉士として3年間の実務経験を有することをもって、社会福祉士介護福祉士養成施設指定規則第五条第六号に規定される「専任教員課程修了者等」として認めていただけるよう要望します。②今後、貴省において介護教員講習会のあり方を検討する機会があれば、本会の役員もしくは会員を委員等に加えていただくよう要望します。という2点です。

     また、前回第8期(渡辺会長;東洋大学)の訪問時に、福祉人材確保対策室長から「検討するためには、何らかの根拠が必要。介護大学の優位性をいうのであれば、四年制大学における介護福祉士養成卒業生が活躍している姿を、見える化、可視化する努力をしてほしい。」というお話しがありましたので、本会第8期調査研究委員会が、取り組んだ「質的研究」及び「量的研究」冊子をお渡ししました。有意義な訪問となりました。


    ※参考
    吉田室長に宮内会長から「要望書」の手交

    右)厚生労働省 社会・援護局 福祉基盤課福祉人材確保対策室 室長 吉田 昌司 氏
    左)介護福祉士養成大学連絡協議会会長 宮内 寿彦