• 今後の四年制大学における介護福祉士養成教育の在り方について

    4年制大学の介護福祉養成教育 今後の方向性(完成版)
    平成26年11月 介護福祉士養成大学連絡協議会
    今後の四年制大学における介護福祉士養成教育の在り方について
     本年6月から厚生労働省に「福祉人材確保対策検討会」が設置され、介護人材を含む福祉人材確保に関する検討がされてきた。10月14日には、第7回の会議において取りまとめ案が出され最終議論が行われた。その後、この検討会の議論は「社会保障審議会福祉部会」に引き継がれ、「福祉人材確保専門委員会」において方策が検討されている。第1回は10月27日に、「量的な確保対策」が検討され、第2回目は11月18日に「量的な確保方策」が検討された。
    この中で、介護福祉資格取得方法見直しに向けた取り組みの方向性としては、「介護福祉士を介護職の中核的存在として位置づけ、介護福祉士の社会的評価を確立する方向性を目指す」とし、その中期的対応として「継続的に専門性を高めていくことのできる教育体系の確立、専門性に応じた役割と位置付けのあり方等について」検討を進めるとしている。 そのため、介護福祉士養成大学連絡協議会では、「四年制介護福祉士養成大学の教育の強みはどこにあるのか、独自科目、独自の教育方法を可視化するデータを示す」ことを緊急の課題としアンケート調査を行った。このアンケート結果のまとめの内容から見えてきた四年制大学で介護福祉士養成を行う利点、強みを生かし、これからの介護職の中核となる担い手として、リーダーとしての資質の基礎となる教育を行っていきたい。

    1)期待される四年制大学の介護福祉士養成教育
    今回のアンケート結果を、まず単純集計から概要として第1報をまとめた。四年制大学卒業の介護福祉士としての強みはなにかという点で、単に「技術ができる」 「即戦力となる」といった事ではなく、目の前にいる利用者に必要な介護福祉の習得、さらには介護福祉の根拠となる知識や技術を修得できるという結果が得られた。そして、利用者・介護職チーム・他職種等との連携する能力があるという回答も多かった。
    つまり、「介護福祉士」養成を大学教育で行う事により、介護福祉の理念、価値や知識を基盤に介護実践力のある学生を介護福祉の現場に送り出せることが強みとなる。そして、四年制大学の卒業生は、将来担う役割として、活躍の場所に限らずリーダーとして幅広い分野で活躍できる質的内容があり、「介護福祉のエキスパートリーダー」として期待される。また、教育の領域では、介護教員のベースラインとすることができるという回答も多くみられたことで、教育や研究の分野での活躍の可能性も期待される。
    独自科目については、もともと大学では、介護福祉士教育の他にも社会福祉士の科目も学んでおり、教育やマネジメント等の科目がある。これらの科目は、短大や専門学校も取り組んでいるところもあるが、4年間の学びという1850時間+アルファの量と質の内容によって総合的な成果が期待される。

    2)今後の介護人材を支える介護福祉士
    以上のことから、アンケートから読み取れる四年制大学卒業の強み、そして、独自科目の内容や期待される内容などから、現在の位置と養成のありかた、そして今後の可能性を考えてみたい。
    現在日本では、2025年を目途に、重度な要介護状態となっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう、住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供される「地域包括ケアシステム」の構築が進められている。しかし、今後、急増加していく高齢者の地域生活を支えるためには介護人材不足の問題がある。
    介護人材は、地域包括ケアシステムの構築に不可欠の社会基盤であり、その確保は最重要の課題とされている。そのため、他業種からの「参入促進」や「資質の向上」「労働環境・処遇の改善」介護という仕事の魅力がさらに高まる循環を促し「選ばれる業界」への転換を図ろうとしている。また2025年には、介護福祉士が介護現場での中核的な機能を担うこと、このため、2025年までに介護人材の5割を示すことを目指している(図1)。つまり、2012年度の介護職員推計値が149万人とされているが2025年では237万人から249万人の介護職員が必要と推計されているので、2025年には125万人ほどの介護福祉士が必要となるのである。(厚生労働省「福祉人材確保対策検討会」10月22日)
    しかし、このような介護人材の量的な解決だけでなく、その専門性をより一層高めるための養成・教育の強化・充実の在り方それに伴う介護福祉士の能力や機能の評価の向上の在り方なども検討されている。
    検討されている「介護人材の類型・体系」において介護職は、A:介護福祉士、B:研修を修了し、一定の水準にあるもの、C:基本的な知識・技能を有する者に分けられる。Aの介護福祉士の求められる役割としては、「介護チームにおいて、介護技術の指導や職種間連携のキーパーソンとなり、チームケアの質を改善」できることが示されている。
     2025年の介護福祉士総数5割の約125万人は、実際は1850時間教育の養成校卒ではなく、そのほとんどが実務者研修終了後の介護福祉士であることが予想される。そこにこそ現場をまとめる力量のある、マネジメントのできる介護福祉士、介護職のリーダーの必要となる。その求められる役割は、まさに四年制大学による介護福祉士養成が期待されるのであり、また、同時に介護福祉士の質を高めていくための高度な教育内容も問われてくるのである。
    今回のアンケート調査において、四年制介護福祉士養成大学での学びは社会福祉士国家試験受験資格取得の教育課程と併用しているところが多いため、124単位を大幅に超える単位数を取得している現状が明らかにされた。しかし、一方では、教育内容の重み、また「介護福祉士のエキスパートリーダー」としての期待について多くの意見が出された。2025年に向けて、求められる介護福祉士の質の向上や教育の見直しなどがではないかと考えられる。
    大学での介護福祉士養成の現状の問題を見直し、上記に提案されている「教育体系の確立」、「専門性に応じた役割と位置付け」について、大学連絡協議会としてはどのように考え、提案していくべきかが重要な課題となっている。そのためにも今後の教育体系のシュミレーションや、介護福祉士養成大学のあるべき教育カリキュラム等これから議論を重ねていきたいと考える。

    3)今後の四年制大学介護福祉士養成の在り方と「上級介護福祉士(仮称)」の提案
    一方、これからの介護福祉士養成大学の在り方も検討する必要がある。2025年までに介護人材の5割となる介護福祉士の中で、介護実践力や改革・改善力マネジメント能力を持って引っ張っていく「介護福祉のエキスパートリーダー」として育てていくことが必要となる。
    それには、介護福祉士養成大学の教育をどのように位置づけ、卒業後にどのように育てていくのかということのシュミレーションを作成していくことである。現在、各関連団体において、「認定介護福祉士」養成の準備を進めたり、「専門介護福祉士」、「管理介護福祉士」を提案している。同様に、介護福祉士養成連絡協議会では、介護福祉士養成大学の位置、卒業後の方向性を示すことが重要であると考えられる。
    前述のA:介護福祉士の層の中でも、いくつかの養成ルートがあり、その養成の違いから格差もある。四年制大学での介護福祉士養成卒業者は4年間の教育内容から、ワンランク上の介護福祉士として位置づけていきたい。それを「上級介護福祉士(仮称)」とし、介護福祉士養成大学連絡協議会として、今回のアンケート調査の結果を踏まえ、求められる4年制大学での介護福祉士養成の現在的位置、卒業後のキャリアデザインの方向性の大きな柱として提案していく。
     「上級介護福祉士(仮称)」は、現在の介護福祉士養成大学教育の科目を再検討し、「教育・研究関連科目」や「マネジメント関連科目」等も入れ、1850時間+αの教育で資格が取得できるようにする。専門職養成では、資格の背景に資格に適した教育体系(教育課程)があることが何よりも必要なことである。専門職に見合った教育課程を持つということは、研修等でキャリアを補うこととは全く違うということを意識する必要がある。上級介護福祉士には他の専門職と同様に大學としての教育課程があることを世間に示すことが重要となる。その事実が介護福祉士の質の向上と専門職であることの公的な承認に繋がる近道となる。
    短大や専門学校で介護福祉士資格を取得した場合は、3年次編入ができるようにする。キャリアップは大学院で行い、教育・研究領域では「研究者」や「介護教員」を目指す。実務領域では、認定介護福祉等の研修を受けやすくし、エキスパートリーダーとしてキャリアップをしていく。「上級介護福祉士(仮称)」は、ただ漠然と大学を卒業するだけではなく、得られた知識を活用し、さらに伸ばしていけるようにしていくための仕組みづくりであると考えられる。
    <図 上級介護福祉士(仮称)の位置づけと方向性は次頁に掲載>

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  • 2015年度通常総会・ブロック別部会・研修会

    介護福祉士養成大学連絡協議会 平成27年度 研修会
     社会保障審議会福祉部会福祉人材確保専門委員会報告において、介護人材の全体像の在り方の方向性に対応すべく、現行のカリキュラムの改正を平成 29 年度を目途に行い、教育内容の充実を図ることが明言された。ケアの質を管理し、介護全体を見通したマネジメントのできる介護福祉士、そのリーダー養成の役割は、まさに四年制大学による介護福祉士養成に期待されるものである。大学での介護福祉士養成の現状の問題を見直し、「教育体系の確立」「専門性に応じた役割と位置付け」について大学連絡協議会としてどのように考え提案していくべきか、会場との議論を交えて四年制大学における介護福祉士教育の独自性について検討をしていきたい。

    ★PDF★2015年度通常総会・ブロック別部会・研修会のご案内はこちらへ

    日時
    平成27年 6月 20日(土) 13時~16時

    場所
    目白大学新宿キャンパス
    10号館 9階 10901教室
    ※大江戸線・西武新宿線 中井駅 徒歩10分、東西線 落合駅 徒歩18分

    テーマ
    四年制大学で介護福祉を学ぶ意義
    ~カリキュラム・教育内容の独自性を検討する~

    ▼話題提供者
    熊本学園大学教授 横山 孝子氏
    岡山県立大学教授 谷口 敏代氏
    東洋大学教授 本名 靖氏

    ▼指定討論者
    聖隷クリストファー大学教授 太田 貞司氏
    正吉福祉会杜の風・上原施設長 斉藤 貴也 氏

    ▼コーディネーター
    下垣 光氏(日本社会事業大学教授)

    ★PDF★研修会のご案内はこちらへ

    参加費
    正会員・個人会員 : 無料
    非会員(一般) : 500円
    学生 : 無料 (学生証持参)
    ※昼食ご希望の方:1,350円/1食
    ※参加申込は、6月12日(金)まで FAXてお申し込み下さい。

    ★PDF★申込用紙(会場アクセス)のダウンロードは、こちらへ

    問い合わせ
    目白大学 介護福祉教育支援室
    Fax:03-5996-3145(担当:天野)

  • 2014介護福祉士養成大学連絡協議会 関東ブロック主催 研修会

    2014介護福祉士養成大学連絡協議会 関東ブロック主催 研修会
    日時
    2014年12月7日(日)13:00~16:00

    会場
    東洋大学 朝霞キャンパス(埼玉県朝霞市岡48-1)情報棟 106教室
    ※もより駅 東武東上線「朝霞台」またはJR武蔵野線「北朝霞」徒歩15分


    12:30 受付開始
    13:00 開会 司会 日本社会事業大学 下垣光
    13:00 会長挨拶 介護福祉士養成大学連絡協議会長
    00:00 目白大学 荏原順子
    13:10~13:30
    「四年制大学介護福祉士養成教育の独自性と教育方法緊急調査報告」
    岡山県立大学・谷口敏代  十文字学園女子大学 宮内寿彦
    13:30~16:00
    「次世代へつなぐ四年制大学介護福祉士養成教育カリキュラム」
    コーディネーター 東洋大学 渡辺裕美

    <第1部 13:35~14:55 各大学のとりくみ状況>
    四年制大学介護福祉士養成教育カリキュラム(各大学の教育課程表・実習プログラム・独自科目・教育方法の工夫 など)を発表(1大学発表15分+質疑5分)

    ① 13:35~13:55
    東洋大学 本名靖・高野龍昭・八木裕子
    (教育課程・介護実習プログラム・介護実習におけるMDSを使ったアセスメントとケアマネジメント・全学生事例のカンファレンス実施・災害介護についての授業)

    ② 13:55~14:15
    十文字学園女子大学 宮内寿彦
    (平成27年度全学改組による新学科のカリキュラムポリシー、介護福祉士養成課程の基本カリキュラム体系・教育課程・介護実習)

    ③ 14:15~14:35
    目白大学 青木宏心・天野由以
    (教育課程・実習プログラム・介護過程の授業におけるアセスメント技術の指導法)

    ④ 14:35~14:55
    日本社会事業大学 田中由紀子
    (教育課程・地域包括ケアシステム構築に向けた人材育成と在宅介護実習・IPW(lnterprofessiona1 Work)=「専門職連携実践」に求められる介護サービス提供方法論)

    <第2部15:10~16:00 ディスカション>
    四年制大学における介護福祉士養成教育は、どこをめざし、どんなカリキュラムを組むべきか、発題をもとに、介護福祉士養成大学モデルカリキュラム”について考え、介護福祉士養成大学連絡協議会がこれからすすめていく方向性について意見交換
    東洋大学 本名靖 介護福祉士モデルカリキュラム試案の提案
    16:00 閉会 目白大学 天野由以
    ★参加申込:11月末までに御氏名・御所属をメールで申し込んでください。
    ★参加費:介護福祉士養成大学連絡協議会員 無料/非会員1000円(どなたでもご参加ください)
    ★申込・問い合わせ先:東洋大学 渡辺裕美 hwatanabe@toyo.jp

  • 介護福祉士養成大学連絡協議会 News No3(平成26年7月2日)

    介護福祉士養成大学連絡協議会 NEWS No3(平成26年7月2日)
    発行:大妻女子大学
     去る平成26年6月14日(土)、大妻女子大学多摩キャンパスにて平成26年度 総会・研修会が行われました。総会では、新理事の承認、紹介がなされ、4期新会長 荏原順子氏(目白大学)の挨拶がありました。


    研修会では、会員校、個人会員のほか、短期大学や専門学校教員、学生などあわせて約150名の方々のご参加をいただきました。以下に概要をご報告します。
     【1】介護福祉士養成大学連絡協議会通常総会(11:00~12:20)
    《議事》
    1.第1号議案 2013年度事業報告について
    第1号議案に基づき、2013年度事業報告について報告され、承認された。

    2.第2号議案 2013年度決算・監査報告について
    第2号議案に基づき、2013年度会計収支決算及び監査報告がされ承認された。

    3.第3号議案 介護福祉士養成大学連絡協議会2014年度理事・監事選挙結果
    第3号議案に基づき、選挙管理委員長より、2014年度度理事・監事選挙結果について報告があった。以下の第4期新役員が承認された。
    役員 名前 所属先
    会長 荏原順子 目白大学
    事務局長 青木宏心 目白大学
    総務 佐藤富士子 大妻女子大学
    会計 中川英子 宇都宮短期大学
    林 雅美 目白大学
    渉外 澤 宣夫 長崎純心大学
    太田貞司 聖隷クリストファー大学
    加藤直英 目白大学
    東北ブロック国家試験対策 佐藤弥生 東北文化学園大学
    阿部裕二 東北福祉大学
    関東ブロック研修 下垣 光 日本社会事業大学
    渡辺裕美 東洋大学
    天野由以 目白大学
    西日本ブロック広報 石田一紀 京都女子大学
    横山孝子 熊本学園大学
    村橋 功 桃山学院大学
    青柳佳子 目白大学
    調査研究 谷口敏代 岡山県立大学
    間瀬敬子 日本福祉大学
    宮内寿彦 十文字学園女子大学
    幹事 奈良 環 文京学院大学
    赤羽克子 聖徳大学

    4.第4号議案 2014年度事業計画(案)について
    2014年度事業計画(案)及び予算については、現段階で計画されている事業・予算を基にして新役員で検討することで承認を得た。

    《報告》
    1.介護福祉士養成大学連絡協議会会員状況
    会員状況は、会員校36校、個人会員51名であることが報告された。
     【2】地区ブロック部会(12:20~13:15)
    3地区ブロックに分かれ、北海道・東北ブロック8名、関東ブロック24名、西日本ブロック 11名が出席した。大学教育を受けて介護福祉の現場で活躍している卒業生の実態調査や新カリ5年経過した教育評価に関する調査等の提案があり、2013年度に提案された事業を具体的に実施に移すことが確認された。今後、介護福祉士の専門性・独自性の明確化、大学における介護福祉士養成教育の目指すべき姿・教育方法など議論する必要性が検討された。
     【3】研修会報告(13:30~16:00)

    『介護福祉士養成大学卒業生が語る~大学で介護福祉を学ぶこと~』をテーマに、荏原順子委員をコーディネーターに、養成教育大学卒業生として、渡辺彩友美 氏(特別養護老人ホーム等々力の家)、保戸田裕美 氏(なぎさ和楽苑地域包括支援センター)、甲木恵 氏(富士見台特別養護老人ホーム)、五十嵐梢 氏(地域密着型特別養護老人ホーム梅が丘)、天野由以 氏(目白大学人間学部人間福祉学科)の5名より、大学における介護福祉士養成教育が卒業後にどのように生かされているか等について様々な視点から発言していただいた。会場校の学生を含めた大学の学生110名から、4年間の教育から介護を学ぶことの意義や、今後の学習につながる良い機会となったという感想があった。

  • 資格取得方法の見直しの施行延期等に関する要望を提出

    介護福祉士養成大学連絡協議会 NEWS No3(平成26年3月12日)

    資格取得方法の見直しの施行延期等に関する要望を提出

    介護福祉士の資格取得方法の見直しの施行延期等について、年度末のお忙しい時期にも関わらず、調査にご協力いただきありがとうございました。短い期間でありましたが、正会員36校中16校からの回答をいただきました。
    皆様から頂いた意見を取りまとめ要望書を作成し、2014年3月11日(火)に厚生労働省社会・援護局福祉基盤課福祉人材確保対策室へ提出しました。
    大学連絡協議会としては、今回限りで終わるのではなく、継続して意見を収集していきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。

    介護福祉士養成大学連絡協議会会長
    大妻女子大学 佐藤富士子


    介護福祉士の資格取得方法の見直しの施行延期等についての要望

  • 第3回理事会報告と選挙のお知らせ … 介護福祉士養成大学連絡協議会 NEWS No2(平成26年1月10日)

    介護福祉士養成大学連絡協議会 NEWS No2(平成26年1月10日)
     1)第3回理事会報告
    平成25年11月21日(木)17:30~19:00に、ANAクラウンプラザホテル広島にて、開催されました。出席者27名でした。

    1.2014年度役員選挙管理委員の選任について承認されました。
    2.岡山県立大学が正会員校登録されました。
    3.2014年度総会及び研修会は、平成26年6月14日(土)を予定。研修会も総会時に行います。
    4.第4回理事会開催予定
    2014年1月25日(土) 14:00~  大妻女子大学人間関係学部棟4F会議室
     2)2014年度役員選挙のご協力について(お願い)
    今年は、介護福祉士養成大学連絡協議会第Ⅳ期理事及び監事選挙が予定されております。
    投票についてお忘れなきように、お早目のご投票をよろしくお願い申し上げます。
    ※選挙公示、選挙人名簿及び投票用紙は、2014年2月10日(月) 頃発送予定です。
    投票方法は、郵送です。
    投票期間は、2014年3月1日(土)~3月14日(金)(必着)です。
     3)介護福祉士国家試験について
    介護福祉士養成施設協会より、厚生労働省社会・援護局から「介護福祉士国家試験の出題範囲等の今後の在り方に関する検討会」検討結果の報告書(平成25年12月16日公示)が、各養成校に郵送されました。「介護福祉士と社会福祉士との試験日の調整」「筆記試験に関する事項」などが重要な報告されておりますので、必ずお目を通してください。

  • 2013年度総会及び研修会 News No1

     去る2013年7月13日(土)、大妻女子大学多摩キャンパス人間関係学部で、介護福祉士養成大学連絡協議会総会及び研究会が開催されました。全国から教員・学生を含め、およそ100人が集まりました。


    研修会では、介護福祉士によるソーシャルビジネスを起業し、先駆的な取り組みを行っている伊藤英樹さん(NPO法人井戸端介護・代表理事)と中島康晴さん(NPO法人地域の絆・代表理事)の2人が、「介護福祉士養成校の卒業生に期待されるソーシャルビジネス」をテーマに講演しました。

     ソーシャルビジネスとは、環境保護、介護・福祉、子育て支援、観光など、地域社会の多様な課題の解決に向けて、住民、NPO、企業など、さまざまな主体が協力しながらビジネスの手法を活用して取り組むことを指します。

     伊藤さんは千葉・木更津市で、民家を活用しながら地域密着型の通所介護事業所「井戸端げんき」を運営しています。「相手の生きづらさを共有し、必要だと思われることをまずやっていく。相手に合わせて必要なことをしていくことが大切」と強調されました。中島さんは、広島県内6拠点で、グループホーム・地域福祉センターなどそれぞれの地域に合わせた福祉を提供しています。「介護事業所はまちづくりの拠点となるべきであり、地域住民と信頼関係を築いていくことが大切。地域との共生を目指している」との地域連携の事例を紹介し、「大学ではテクニック(介護技術)だけではなく介護の本質を学んでほしい」と語られました。


    .
     講師のお二人からは、必要とされている支援を、制度などの固定的な考えだけではなく柔軟に対応・実践し、「地域をもっとよくしたい」「地域で暮らす人と関わりながら、みんなが住み慣れた場所に暮らし続けられるようにしたい」という共通する熱い思いを感じることができました。 講演を聞いた参加者からは、「『介護を通して社会を変える』この言葉に感激しました」、「力がわいた」、「とにかく何かを始めなければ何も変わらない」などの感想が寄せられた。

  • 介護福祉士養成大学連絡協議会ニュース(2013年6月18日)

    平成25年6月
    介護福祉士養成大学連絡協議会 News No4
    2013(平成25)年度 介護福祉士養成大学連絡協議会総会・研修会のお知らせ
    発行:介護福祉士養成大学連絡協議会 事務局
    大妻女子大学
     この度総会に合わせて、下記のように研修会を企画いたしました。介護福祉士によるソーシャルビジネスを起業され、先駆的な取組みを行っている2名の講師をお招きし、介護専門職として活躍できる新たな可能性についてお話を伺う予定です。教員以外にも、現場実践者の方々なども歓迎しますので、お誘い合わせの上、ご参加下さい。また、貴会会員校で学ぶ介護福祉学生が将来展望を考える良い機会にもなりますので、ぜひ学生の皆さまにもお声かけいただきますようお願いいたします。

    1.日時
    2013年7月13日(土)10:30~15:30
    2.会場
    大妻女子大学多摩キャンパス
    人間関係学部棟7127教室ほか
    東京都多摩市唐木田2-7-1 小田急多摩線唐木田駅 徒歩7分
    3.日程
    10:30~11:00 受付
    11:00~12:00 介護福祉士養成大学連絡協議会通常総会(7127教室)
    12:00~12:15 介護福祉士国家試験対策e-learning“合格きっと”の説明
    12:15~13:15 昼食休憩/地区ブロック部会
    北海道・東北ブロック(7382教室)
    関東ブロック(7383教室)
    西日本ブロック(7384教室)
    13:15~13:30 休憩/受付(研修会からの参加者のみ)
    13:30~15:30 研修会(7127教室)
    ■ テーマ
    『介護福祉士養成校の卒業生に期待されるソーシャルビジネス』
    ■ 講師 伊藤 英樹 氏(千葉県・特定非営利活動法人 井戸端介護 代表理事)
    中島 康晴 氏(広島県・特定非営利活動法人 地域の絆 代表理事)
    4.参加費
    正会員・個人会員…無料
    非会員…参加者1名につき1,000円
    学生…無料 ※学生証持参
    昼食ご希望の方 1食1,000円(当日は学生食堂も営業しております)
    5.参加申込
    別紙FAXにて7月8日(月)までにお申し込み下さい。
    送付先番号:(042)372-9202(大妻女子大学 福祉共同研究室)
    6.お問い合わせ先
    大妻女子大学 福祉共同研究室
    (042)372-9198(担当:菅野・小野内)
    *研修会は、学生や関連職種、一般の方など、非会員の参加も歓迎します。どうぞお気軽にご参加ください。

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  • 介護福祉士養成大学連絡協議会ニュース(2013年3月25日)

    平成25年3月

    介護福祉士養成大学連絡協議会 News No3
    平成24年度介護福祉士養成大学連絡協議会研修会
    『これからの介護に求められる医療的ケアと介護福祉士』

    発行:介護福祉士養成大学連絡協議会 事務局
    大妻女子大学
     去る平成25年3月7日(木)、大妻女子大学多摩キャンパスにて平成24年度研修会が行われました。年度末にもかかわらず、会員校、個人会員のほか、短期大学や専門学校教員の方などあわせて71名の方々のご参加をいただきました。以下に概要をご報告させていただきます。



    Ⅰ部(10:10~12:00)
    『養成教育・実務者教育の立場から医療的ケアの問題点を探る』
    コーディネーター

     荏原 順子(本会理事、目白大学人間学部 教授)



    シンポジスト

     ■介護福祉士養成教育への波紋と問題
       渡辺 裕美 氏
      (東洋大学ライフデザイン学部 教授)

     ■介護福祉士養成校における『医療的ケア』教育に関する現状と課題
     -『医療的ケア』教育研究会(東京)での情報交換より-
       柊崎 京子 氏
      (山梨県立大学人間福祉学部 准教授)

     ■介護職員の医行為 訪問介護を中心に
       小島 美里 氏
      (NPO法人暮らしネット・えん 代表理事)

     医療的ケアを介護福祉士の「業務拡大」ととらえるか「独自性や専門性の希薄化につながる」ととらえるかで、その意義は変わってきます。養成校では、多くの負担を抱えながら各校での模索が始まっています。しかし、一部の疾患を除き、生活の場では喀痰しやすい姿勢や環境の調整、食事や水分摂取上の工夫などが重要です。現場でも訪問介護等従事者が研修を受講していますが、利用者の生活実態に沿った生活支援と医療的ケアの必要度の見極めが重要になるとのお話もありました。


    Ⅱ部(13:00~15:50)
    『介護福祉士養成教育の総括と今後の方向性』
    コーディネーター

     本名 靖 氏(東洋大学ライフデザイン学部 教授)



    シンポジスト

     ■介護福祉士養成教育の総括と今後の展望
       黒澤 貞夫 氏
      (群馬医療福祉大学大学院 教授)

     ■介護福祉士を取り巻く現場の実情
       山岡 喜美子 氏
      (宇部フロンティア大学人間社会学部 教授)

     ■介護福祉教育の方向性から地域包括ケアシステム構築と
      介護福祉士の今後の方向性
       太田 貞司 氏
      (聖隷クリストファー大学大学院 教授)

     今後さらに重要になるのが「介護福祉士の固有の専門性の確立」です。地域包括ケアシステムのカギは他職との連携であり、介護福祉士には独自に実践、発信、提言できる学問的、技術的、思想的基盤が不可欠になります。反面、増大する要介護者やひっ迫する介護保険行政の中で、現場は人材不足という現実に直面していますが、ここで原点に立ち返り、介護福祉士や介護福祉士養成教育がどこに軸足を置き、何を享受すべきかを確認し、共有することが急務と言えます。
     参加者からは、介護福祉士養成教育を取り巻くさまざまな課題について「再度確認や整理ができ、共有ができました」といった感想が多く聞かれました。今後、本協議会としても、会員校相互の情報交換と教育の質向上への取り組みに一層励んでいきたいと思います。ありがとうございました。