全国研修会・第3回シリーズで学ぶ「これからの生活支援技術」のご報告

全国研修会・第3回シリーズで学ぶ「これからの生活支援技術」のご報告

2020年2月8日 13:00~15:30
講義・演習『潜在力を引き出す移乗・移動の技術』
田中 義行 先生(株式会社大起エンゼルヘルプ 入居・通所事業部事業部長補佐/理学療法士)


 腰痛問題の基本的原因、介助時の触り方、高齢者の立ち上がり動作などについて、まずお話しいただきました。これらだけをとっても、私たちが普段行っていることにも多くの問題があることに気づかされました。そして、障害特性を理解した支援を行わないと、生活の営みを支援するどころか、二次的な障害も引き起こすことを様々な事例で、わかりやすくお話くださいました。利用者の能力を適切に引き出すことが大切であり、誤った方法による「誤用・過用症候群」という問題があることにも気づかされました。

 参加者は、教員が28名(大学連絡協議会連会員校:21、非会員:7)、学生10名でした。講義と演習の組み合わせでメリハリがあり、また教員と学生ミックスのペアで学ぶなど、集中して楽しく学ぶことができました。

 研修会のコンセプトである「人の生活を支えるための技術」「新たな知識を取り入れた技術」「互いに学びあい,学びを発展させる」にふさわしい研修会でした。教科書がすべて正しいとは限らない!これからも、生活を支える技術を皆で発展させていきましょう。