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2011年4月 介護福祉士養成大学連絡協議会ニュース
介護福祉士養成大学連絡協議会ニュース
発行 : 介護福祉士養成大学連絡協議会 事務局
      〒351-8510 埼玉県朝霞市岡48-1
      東洋大学 渡辺裕美研究室
      TEL/FAX:048-468-6655
      E-mail:hwatanabe@toyo.jp
      担当理事 横山貴美子・高野龍昭(東洋大学)



このたびの東日本大震災で被災された方々に、心よりお見舞い申し上げます。また、犠牲になられた方々とご遺族の皆様に対し、深くお悔やみを申し上げます。一日も早く復旧・復興を願い、皆様が日常の生活に戻れますように心よりお祈り申し上げます。 介護福祉士養成大学連絡協議会では会員の皆様の被災状況などの情報を収集しております。事務局までメール等でご連絡いただきますようお願いいたします。 さて、本協議会のニュースの発行が遅れ、大変申し訳ありません。本日、ようやく発行の運びとなりました。なにとぞご容赦のほどよろしくお願いいたします。

1. 2010年度介護福祉士養成大学連絡協議会総会・公開シンポジウムが開催されました
2010年7月24日(土)に東洋大学白山キャンパスで介護福祉士養成大学連絡協議会総会・公開シンポジウムが開催されました。
*総会
総会の参加者は、北海道から鹿児島までの全国各地から、介護福祉士養成課程がある34大学から大学教員45人でした。ご多忙のなかご出席いただいた先生方には、酷暑の中、足をお運びいただきましたことに御礼申し上げます。
議事(第1号議案から第6号議案)についてはすべて原案どおり決定をされましたが、ここでは主要な事柄についてあらためて報告いたします。
まず、会員管理を中心とした本会の事務代行業務を(株)ワールドプランニングに委託することが決まりました。これにより、今後は会員のみなさんへの会費請求等もこの業者から行われることとなります。
また、任期満了による新理事が選任されました。新理事は2010年7月から2年間が任期で、以下の方々です。
会長古川孝順 (東洋大学)
事務局長渡辺裕美 (東洋大学)
総務宮内寿彦 (十文字学園女子大学)
会計中川英子 (宇都宮短期大学)
渉外井上千津子(京都女子大学)
高校生啓発担当柴田範子(東洋大学)
広報横山貴美子(東洋大学)
広報高野龍昭(東洋大学)
国家試験対策西本典良(東北文化学園大学)
国家試験対策荏原順子(目白大学)
調査研究田中安平(鹿児島国際大学)
調査研究佐藤富士子(大妻女子大学)
庶務下垣光(日本社会事業大学)

加えて、本会会員を対象とした「『介護福祉士養成大学における人材育成の在り方についての要望に関する調査』報告」について、担当の宮内寿彦理事から説明がありました。そのなかでは、下記の要望案について[要望案〈1〉][要望案〈2〉]に関しては、「賛」が7〜8割で、今後、議論の視点を整理して総会において審議が必要であり、【要望案3】に関しては、「賛」が9割を超え、会員が強く推進を願っており、早急に取り組むべき課題であるとの報告がありました(調査概要・調査結果等の詳細については「総会資料9」を参照)。そのうえでこの調査結果については、介護福祉士養成施設協会大学部会を通して、厚生労働省へ伝えていくように働きかけることとなりました。
・要望案〈1〉
4年制大学で介護福祉士養成教育を受け介護福祉士となった人が、専門性の高い人材として評価され、活躍できるようなしくみ・位置付けについて検討していただきたい。
・要望案〈2〉
介護教員研修会・介護教員要件を見直し、4年制大学で介護福祉士養成教育を受け介護福祉士となった人が、介護福祉の教育研究を担う次世代の人材育成につながるようにしていただきたい。
・要望案〈3〉
介護福祉職の労働条件を整え、魅力ある職域となるように推進していただきたい。

介護福祉職の労働条件を整え、魅力ある職域となるように推進していただきたい。 そして、介護福祉士養成大学連絡協議会加入の現状(2010年7月12日現在)については、下記のとおりであることが事務局より報告されました。個人会員のみの加入大学を含めますと54大学が加入という現状です。正会員校として2010年2月より5大学の新規加入がありました。今後も加入大学は増加することが期待されます。
  正会員校:36大学
  個人会員のみ:18大学
  計 54大学(加入率80.6%)
  未加入:13大学
*公開シンポジウム
シンポジウム「四年制大学における介護福祉士養成の意義とあり方を考える」では、是枝祥子氏(大妻女子大学・教授)、森山千賀子氏(白梅学園大学・准教授)、鷲山浩章氏(社会福祉法人すぎのこ・あいうぃ・生活サポートセンター)がシンポジストを、高野龍昭氏(東洋大学・専任講師)がコーディネーターを務め、テーマにそった意見交換と議論が行われました。
是枝氏は4年制大学のベテラン教員としての立場から「なぜ4年制大学で介護福祉士を養成するのか、そのことを明確しなければならない」と問いかけ、学士力を有する介護福祉士を育てることを念頭に置くことが重要と述べました。
また、森山氏は、大学で介護福祉士養成課程を新設したばかりの立場から「幅の広い人材を養成することが重要で、それが大学の役割」とし、家族や地域、世代を超えた対人援助に触れるなかで介護福祉を学ぶことができるのが4年制大学の特徴であるのではないかと問題提起をしました。
そして、鷲山氏は、4年制大学で介護福祉士資格を取得した後に障害者支援の実践を行っている立場から「大学は考える力・創造する力を養うところ」と述べ、最先端の学問を学んだ上で現場実践に応用的に取り組むことができる人材が現場では必要とされており、そこに大学での介護福祉士養成の役割があるのではないかと指摘しました。
最後に、コーディネーターの高野氏が各シンポジストの発言から「わが国の実態として、社会福祉援助と介護福祉援助は切り離すことができず、ケアワークとソーシャルワークの両方を意識した人材養成をすることが求められるのでは」とまとめ、有意義な議論の時間となりました。


2.「今後の介護人材養成のあり方に関する検討会 中間まとめ」に関する調査報告
 本会および介護福祉士養成施設協会基本問題検討委員会大学部会で、介護福祉士養成課程を持つ4年制大学を対象とした「『今後の介護人材養成のあり方に関する検討会 中間まとめ』に関する調査報告」(担当:本会理事・宮内寿彦氏)が実施され、2010年12月に報告書が取りまとめられました。
 詳細は、本会ホームページの新規掲載情報にアップされており、報告書もダウンロードできますので( 報告書のダウンロードはこちらへ )、それをご参照ください。
 ポイントとしては、「実務経験ルート600時間誯程の義務付けが3年程度延期されることに対して」については、「賛成」23.1%に対して「反対」が71.8%となっており、これについては多数の大学が反対の意向であることが明らかになりました。
 報告書のなかでは、今後の課題として、法改正により3年程度の延期(平成28年1月に国家試験実施と仮定した場合)が正式に決定した場合は、2011(平成23)年度入学者は国家試験免除になるが、翌年の2012(平成24)年度入学者は国家試験が実施学年であり、学年によって国家試験対策等の教育体制への影響が予測されること、一方で2年課程では、2014(平成26)年度入学者から義務づけられるために学生募集確保にも影響を不えることも予測されることなどが述べられています。そのうえで、法改正についての動向に注視し、今回の調査で明らかになった介護福祉士養成大学の諸問題について、介護福祉士養成施設協会基本問題検討委員会大学部会と介護福祉士養成大学連絡協議会が協同して活動・対策についての議論を進めていく必要性を指摘しています。
 なお、この調査結果については、介護福祉士養成施設協会大学部会を通して介護福祉士養成施設協会基本問題検討委員会へ詳細が伝えられ、4年制大学としての現状と要望を丁寧に説明したことを申し添えます。


3.高校生向けイベントが京都女子大学を会場に開催されました
 2011年3月19日に京都女子大学を会場として、本会主催の高校生向けイベント「介護福祉を学ぶ大学生の授業を体験してみませんか」が開催されました。これは、開催校である京都女子大学と協力校の神戸女子大学・大阪人間科学大学により実施され、当日の京都女子大学オープンキャンパスと同時に開催されました。なお、詳細は後日ご報告いたします。


4.事務局からのお知らせ
2010年7月の介護福祉士養成大学連絡協議会総会の議決を経て、本会事務代行を(株)ワールドプランニングに委託いたしました。
なお、事務センター開設にあたり郵便局口座が変わりました。新口座は次のとおりです。
・ゆうちょ銀行 新宿神楽坂郵便局 00180-6-616651

今後、入会申し込み・会費納入・連絡先の変更等の連絡通信窓口は下記のとりとなります。引き続きご協力の程よろしくお願いいたします。
介護福祉士養成大学連絡協議会事務センター
   〒162-0825 東京都新宿区神楽坂4-1-1 オザワビル2F
   TEL:03-5206-7565 FAX:03-5206-7757
   mail:kaigo-u@zfhv.ftbb.net






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