去る2017年7月1日(土)、十文字学園女子大学新座キャンパスで介護福祉士養成大学連絡協議会総会及び研修会が開催され、全国から多くの教員・学生の皆さんにご参加頂きました。
総会では、理事会が提案した議案の全てが承認されました。(※第4号議案「会則変更及び選挙規定」については、本会の規則に則り、採決の結果、全会一致で可決。)
研修の第1部では、「大学で介護福祉士を学ぶことの意義 〜介護福祉士養成大学連絡協議会として介護人材教育の方向性をどう考えるか」と題して、宮内寿彦会長(十文字学園女子大学)より(1)本会の準備期から設立の目的と経緯について (2)これまで本会が実施した主な調査研究報告及び総会テーマ・研修会内容の整理 (3)現在進行中であるカリキュラム改正に向けた介護福祉士養成大学の準備の視点と教育の可能性について、会員の皆さまへ示されました。
また、介護福祉士養成大学連絡協議会 谷口敏代理事・調査研究担当(岡山県立大学)より、介護福祉士養成大学の卒後2年以内の卒業生を対象とした「介護福祉士養成大学の活動状況と大学教育との関連」の調査に関する報告がありました。調査結果より、介護福祉士養成大学で学んだ介護観をもとに、根拠ある介護実践を発信するといった卒業生としての自覚、介護福祉士資格への誇りと責任感を持ち、質の高い介護を提供している現状が報告されました。
研修の第2部では、目白大学経営学部・大学院経営学研究科、吉原敬典教授より、「介護福祉士に必要なチームマネジメントの教育について〜ホスピタリティマネジメントの立場から〜」と題してご講演頂きました。
吉原教授のご専門である経営学を根拠の基盤として、介護サービスを必要とする利用者に対するホスピタリティを向上することの必要性、利用者の価値観など、多様性を重視した介護を行いながら、利用者の喜びを目指し安心を醸成することの大切さなど、介護福祉士の養成教育に携わるうえで大変示唆に富む内容をお話頂きました。